下記条件において、設定例を交えてどのような処理が適用されるのかご案内いたします。
まるめの設定方法
まるめの基本的処理
・パターン1:始業終業時間まるめの処理
・パターン2:日単位まるめの処理
・パターン3:直行直帰みなしの処理
・パターン4:残業申請と併用したまるめの処理
まるめの例外的処理
・パターン1:出勤打刻と退勤打刻まるめの処理
・パターン2:出勤打刻と休憩打刻まるめの処理
まるめ処理が適用されない条件
・パターン1:1日に複数回打刻がある場合
・パターン2:スケジュール開始時間前に退勤打刻がある場合
・パターン3:スケジュールの前後に休憩打刻や外出打刻がある場合
・パターン4:まるめ適用後の実績が休憩時間や外出時間と重複する場合
まるめ処理の優先順位
・パターン1:始業まるめと日単位まるめが設定されている場合
・パターン2:始業まるめと直行まるめが設定されている場合
・パターン3:始業終業まるめは設定されているが直行直帰まるめが設定されていない場合
まるめの設定方法
まるめに関する設定については、従業員設定>就業規則設定>編集>[集計]タブにて
設定が可能です。
・まるめ設定
・始業時間にまるめる/終業時間まるめる
・直行を始業時刻にみなす/直帰を終業時刻にみなす
まるめの基本的処理
パターン1:始業終業時間まるめの処理
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 9:00~21:00 |
まるめ適用後の実績 | 10:00~19:00 |
始業時間にまるめる:スケジュール開始時刻より前の打刻を始業時間として扱います
終業時間にまるめる:スケジュール終了時刻より後の打刻を終業時間として扱います
※始業終業時間にまるめるを設定する方法はこちらです。
パターン2:日単位まるめの処理
(設定例)
まるめ設定 | 日単位まるめ |
---|---|
管理単位 | 15分(全項目共通設定もしくは詳細設定) |
計算方法 | 切り捨て |
(実績1)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 9:50~19:10 |
まるめ適用後の実績 | 10:00~19:00 |
(実績2)
分単位でスケジュールが登録されている場合は、スケジュールの時間を基準としてまるめが適用されます。
スケジュール | 10:23~17:53 |
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実打刻 | 9:10~18:30 |
まるめ適用後の実績 | 9:23~18:23 |
※日単位まるめを設定する方法はこちらです。
パターン3:直行直帰みなしの処理
(設定例)
直行を始業時刻にみなす | 設定する |
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直帰を終業時刻にみなす | 設定する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
---|---|
実打刻(直行/直帰) | 14:00~15:00 |
まるめ適用後の実績 | 10:00~19:00 |
直行/直帰の打刻を行った場合は直行直帰みなしが適用されます。
※直行直帰を始業終業にみなすを設定する方法はこちらです。
パターン4:残業申請と併用したまるめの処理
例)始業終業まるめと残業申請の併用
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 9:00~21:00 |
まるめ適用後の実績 | 10:00~19:00 |
残業申請 | 9:00~10:00/19:00~20:00 |
承認後の実績 | 9:00~20:00 |
残業申請が承認された場合、承認された分だけまるめの適用範囲が免除されます。
※残業申請の方法はこちらです。
※残業承認の方法はこちらです。
直行/直帰を始業/終業にみなす設定をしている場合は、残業申請が承認された時間ではなく
スケジュールの時間のままになりますのでご注意ください。
まるめの例外的処理
パターン1:出勤打刻と退勤打刻まるめの処理
(設定例)
まるめ設定 | 日単位まるめ |
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管理単位 | 15分(全項目共通設定もしくは詳細設定) |
計算方法 | 切り捨て |
(実績)
スケジュール | 9:50~18:50 |
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実打刻 | 9:50~18:55 |
まるめ適用後の実績 | 9:50~18:50 |
出勤/退勤まるめが適用され、実績が10:00~18:45となると遅刻/早退扱いになってしまうため、
9時50分の出勤打刻のまるめ適用後の実績は、9:50になります。
18時55分の退勤打刻のまるめ適用後の実績は、18:50になります。
パターン2:出勤打刻と休憩打刻まるめの処理
(設定例)
まるめ設定 | 日単位まるめ |
---|---|
管理単位 | 15分(全項目共通設定もしくは詳細設定) |
計算方法 | 切り捨て |
(実績)
スケジュール | 9:50~18:50 |
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出勤打刻 | 9:50 |
退勤打刻 | 18:55 |
休憩打刻 | 9:55~10:00 |
まるめ適用後の休憩時刻 | 9:50~10:00 |
出勤打刻(9:50)と休憩打刻(9:55)の時間帯が近い、
且つ休憩打刻のまるめ適用時刻(15分まるめなので本来は9:45)が
出勤時刻(9:50)より前に位置する場合は、集計の整合性を図るため、
休憩打刻のまるめ適用後の時刻は出勤時刻と同時刻になります。
まるめ処理が適用されない条件
パターン1:1日に複数回打刻がある場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 8:00~14:00/15:00~21:00 |
実績 | 8:00~14:00/15:00~21:00 |
1日に複数回出勤/退勤打刻を行うと、始業終業まるめは適用されなくなります。
1日に複数回直行/直帰打刻を行うと、直行直帰まるめは適用されなくなります。
パターン2:スケジュール開始時間前に退勤打刻がある場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
(実績例1)スケジュール開始前に退勤打刻を行なった場合
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 8:00~9:00 |
実績 | 8:00~9:00 |
スケジュール開始前に出勤→退勤打刻を行なった場合、始業終業まるめは適用されなくなります。
スケジュール開始前に直行→直帰打刻を行なった場合、直行直帰まるめは適用されなくなります。
(実績例2)スケジュール終了後に出勤→退勤打刻を行なった場合
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 20:00~21:00 |
実績 | 20:00~21:00 |
スケジュール終了後に出勤→退勤打刻を行なった場合、始業終業まるめは適用されなくなります。
スケジュール終了後に直行→直帰打刻を行なった場合、直行直帰まるめは適用されなくなります。
パターン3:スケジュールの前後に休憩打刻や外出打刻がある場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
外出打刻 | 利用する |
外出時間の勤務時間計上 | 計上する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 8:00~21:00 |
休憩打刻 | 8:30~9:30 |
外出打刻 | 19:30~20:30 |
実績 | 8:00~21:00 |
始業・終業まるめを適用してしまうと出勤時刻前と退勤時刻後に
休憩や外出の処理がされることになるため、始業・終業まるめは適用されません。
同条件で、直行/直帰打刻した場合は、直行・直帰まるめが適用されなくなります。
パターン4:まるめ適用後の実績が休憩や外出時間と重複する場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
外出打刻 | 利用する |
外出時間の勤務時間計上 | 計上する |
(実績)
スケジュール | 10:00~19:00 |
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実打刻 | 8:00~21:00 |
休憩打刻 | 10:00~11:00 |
外出打刻 | 18:00~19:00 |
実績 | 8:00~21:00 |
始業・終業まるめを適用すると休憩打刻と外出打刻の時間と重複してしまうため、
まるめが適用されません。
同条件で直行/直帰打刻を行なった場合は、直行・直帰まるめが適用されなくなります。
まるめ処理の優先順位
まるめが適用される優先順位
直行直帰みなし>始業終業まるめ>日単位まるめ
パターン1:始業まるめと日単位まるめが設定されている場合
(設定例)
まるめ設定 | 日単位まるめ |
---|---|
管理単位 | 15分(全項目共通設定もしくは詳細設定) |
計算方法 | 切り捨て |
始業時間にまるめる | 設定する |
終業時間にまるめる | 設定する |
(実績)※スケジュール開始前に出勤打刻がされている
まるめが適用される優先順位 | 始業終業まるめ>日単位まるめ |
---|---|
スケジュール | 10:00~19:00 |
実打刻 | 9:00~21:00 |
まるめ適用後の実績 | 10:00~19:00 |
スケジュール前後に出勤・退勤打刻がされている場合は、
日単位まるめよりも始業終業まるめが優先的に適用されます。
パターン2:始業まるめと直行まるめが設定されている場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定しない |
直行を始業時刻にみなす | 設定する |
直帰を終業時刻にみなす | 設定しない |
(実績)
まるめが適用される優先順位 | 直行直帰みなし>始業終業まるめ |
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スケジュール | 10:00~19:00 |
実打刻(直行/直帰) | 9:00~20:00 |
まるめ適用後 | 10:00~19:00 |
残業申請 | 9:00~10:00/19:00~20:00 |
承認後の実績 | 10:00~19:00 |
直行直帰打刻を行った場合は、直行直帰みなしの設定が適用されます。
残業申請が承認された場合も、直行直帰みなしの適用により実績は始業終業時間にみなされます。
パターン3:始業終業まるめは設定されているが直行直帰まるめが設定されていない場合
(設定例)
始業時間にまるめる | 設定する |
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終業時間にまるめる | 設定する |
直行を始業時刻にまるめる | 設定しない |
直帰を終業時刻にまるめる | 設定しない |
(実績)
まるめが適用される優先順位 | 直行直帰みなし>始業終業まるめ |
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スケジュール | 9:00~18:00 |
実打刻(直行直帰) | 8:30~19:30 |
まるめ適用後 | 9:00~18:00 |
【上記設定のうえ直行直帰打刻を行った場合】
始業終業まるめが「設定する」となっているため、
まるめ適用後の実績は始業終業まるめが適用されます。
【直行直帰打刻に始業終業まるめを適用させたくない場合】
始業終業まるめも「設定しない」に設定する必要があります。