年次有給休暇を自動付与する方法をご案内します。
自動付与は、在籍区分が在籍/休職の従業員が対象です。
従業員へ紐づける方法はこちら
マスタを設定する以前から取得している有休を遡って付与はできません。
すでに取得している有休をシステム上に登録する場合は、休暇の残数を編集してください。
休暇の残日数を編集する方法はこちら
休暇の残日数を確認する方法はこちら
操作可能な権限
以下のいずれかが付与された従業員のみ操作できます。
・マスタアカウント(契約初期に発行されたアカウント)
・システム管理者権限
・勤怠管理者権限
設定方法
1.休日休暇設定>[年次有給休暇設定]をクリックします。
2.新しくマスタを登録する場合は[新規作成]をクリックします。
3.マスタID・マスタ名・表示順を入力します。
4.付与基準を、入社日基準/有休起算日基準/付与日基準から選択します。
項目 | 詳細 |
---|---|
入社日基準 |
該当従業員の入社年月日から○日後に付与する。 |
有休起算日基準 |
該当従業員の有休起算日から○日後に付与する。 |
付与日基準 |
入社した期間ごとに○日に付与する。 |
付与日より後に従業員登録をした場合は、付与されません。
次の付与日を迎えたときに休暇が付与されます。
入社日基準 / 付与日:入社日の0か月0日後 に設定してください。
※付与日基準を選択すると、付与されません。
例)入社日が2022/04/01の場合の基準ごとの対象日
※付与基準で「有休起算日基準」を選択している場合、入社日=有休起算日となります。
5.付与する条件と日数を設定します。
所定労働時間を基に付与
過去1年間の所定労働日数と出勤日数で出勤率を算出し、設定した出勤率を満たしている場合、週の所定労働日数・所定労働時間と勤続期間に応じて付与日数が決まる。
週の所定労働日数が5日以上、または「週の所定労働時間」が30時間以上の場合は、上段の基準で付与されます。
週の所定労働日数が4日以下、かつ「週の所定労働時間」が30時間未満の場合は、下段の基準で付与されます。
週の所定労働日数・所定労働時間の設定はこちら
従業員設定>基本情報設定の「年間所定労働日数」の設定状況によって、付与される日数の条件が異なります。
年間所定労働日数に値が登録されている場合
下段の「年間所定労働日数」に該当する日数を付与
年間所定労働日数が未入力または該当する情報が登録されていない場合
下段の「週所定労働日数」に該当する日数を付与
出勤日数と勤続期間を基に付与
出勤率に関係なく、出勤日数と勤続期間に応じて付与日数が決まる。
出勤日数についてはこちら
年数の表示について
1年目とは、対象従業員に紐づいている年次有給休暇設定の付与基準によって異なります。
例)2021年10月01日入社の従業員の場合
入社日基準:2022年09月30日までの1年間をさします。
付与日基準:2022年10月01日までの1年間をさします。
6.出勤率によって、年次有給休暇・特例付与を付与するかどうか設定できます。
出勤率 = 出勤日 ÷ 全労働日
※出勤率算定期間=自動付与日を基準とした1年間
※出勤日数と全労働日のカウント方法についてはこちら
入力範囲は0.0~9.9です。
出勤率問わず付与する場合は「0」に設定してください。
・出勤率を設定した場合、入力した率を満たさないと付与されません。
休職中の欠勤も自動付与の判定に含まれるため、休職中の従業員には特別休暇を登録してください。
特別休暇の登録方法はこちら
・所属グループ/打刻グループを異動した場合も、グループの異動問わず設定されている出勤率を満たしていれば、年次有給休暇が自動付与されます。
7.くりこし回数を設定します。
くりこし1回:有休の有効期限を2年間としたいとき
くりこし2回:有休の有効期間を3年間としたいとき
例)
入社日:2022年04月15日
付与基準:入社日基準
付与日:入社後3か月0日後で設定
くりこし回数:1回 の場合
付与日:2022年07月15日
消滅日:2024年07月15日
申請/登録猶予期限:2024年08月15日
8.消化順を設定します。
古い順:申請期限が古いものから消化されます
新しい順:申請期限が新しいものから消化されます
「消化順:新しい順」の場合、申請時点で所持している残日数のうち、新しいものから消化されます。
申請時点で付与されていない(未来に付与される予定)の残日数から消化はできません。
新しく付与される予定の休暇から消費させたい場合は、付与後に申請/登録をしてください。
9.半休申請の可否を設定します。
10.年次有給休暇の時間単位での取得の可否を設定します。
時間休を取得可能とする場合は[設定する]にチェックを入れてください。
設定する
時間休が取得できます。
従業員画面での時間休の申請や、管理者画面での時間休の登録ができます。
※日数を1日以上に設定すると、有休自動付与時に設定した日数分の時間休が付与されます。
設定しない
時間休を取得できません。
従業員画面での時間休の申請や、管理者画面での時間休の登録もできません。
1日あたりの付与時間数の確認方法
勤務形態:フレックス以外の場合
週の所定労働時間 ÷ 週の所定労働日数
勤務形態:フレックスの場合
標準労働時間
時間休の消費日数ロジック
1日あたりの時間休は、以下の設定で算出されます。
週の所定労働時間 / 週の所定労働日数
例)
週の所定労働時間:40時間
週の所定労働日数:5日
(1日あたり8時間)
1日あたり8時間の設定の場合、消費日数は以下になります。
取得時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | 6時間 | 7時間 | 8時間 |
消費日数 | 0.125日 | 0.25日 | 0.375日 | 0.5日 | 0.625日 | 0.75日 | 0.875日 | 1日 |
確認箇所
従業員設定>従業員一覧>従業員名>週の所定労働時間、週の所定労働日数
詳しくはこちら
[設定する]の場合には年次有給休暇自動付与のタイミングで残時間はリセットされ、登録した年次の最多日数分の時間休が付与されます。
例)
1日あたり8時間計算の従業員が最多5日の設定で有休の自動付与タイミングを迎えた場合
→元々の残時間数の有無に関わらず8時間 × 5日の40時間が付与される。
※「年次あたり最多○日」の設定を0日で設定している場合は、有休自動付与のタイミングで時間休残数はリセットされ、追加で付与されないため残時間数は0です。
11.特例付与の設定します。
初年度のみ適用される設定です。2年目からは付与されません。
例)
年次有給休暇の付与は入社日から半年後に10日であるが、特例として入社すぐに5日付与する場合
付与の設定(月日) | 入社月の0か月 入社日日後 |
付与の設定(日) | 5日 |
※入社前の従業員登録が必要です。
初回の年次有給休暇が自動付与されたときに、特例付与の日数分を差し引くか否か選択してください。
例)
入社日:04月15日
付与日:入社後6か月0日後で設定
付与日数:10日
特例付与:入社日に5日付与
初回の付与日:10月15日
差し引く | 10月15日の付与日数は5日 |
差し引かない | 10月15日の付与日数は10日 |
出勤日数とは
出勤日数は有給休暇の付与日を迎える前の状況に応じてロジックが異なります。
下記図を参考に該当の出勤日数のロジックを確認してください。
※画像をクリックすると拡大表示できます。
※付与基準で「有休起算日基準」を選択している場合、画像中の入社日=有休起算日となります。
例)今回の有給休暇付与日が2024/04/01の場合
設定状況
※画像をクリックすると拡大表示できます。
パターン1
主に2年目以降の付与対象者に適用されるロジックです。
前提
入社日:2022/10/01
前回付与日:2023/04/01
出勤日数
2023/04/01~2024/03/31で150日
付与日数
6日(2年目121日以上)
パターン2
主に初回の付与対象者に適用されるロジックです。
前提
入社日:2023/10/01
前回付与日:なし
出勤日数
2023/10/01~2024/03/31で85日
入社日~付与日前日の出勤日数(85) ÷ 入社日~付与日前日の日数(182) × 366 = 171日
付与日数
7日(1年目169日以上)
パターン3
有休の付与日が変更された場合に適用されるロジックです。
前提
入社日:2022/07/01
前回付与日:2024/01/01→付与日を04/01に変更
出勤日数
2024/01/01~2024/03/31で30日
前回付与日~付与日前日の出勤日数(30) ÷ 前回付与日~付与日前日の日数(90) × 366 = 122日
付与日数
6日(2年目121日以上)