本ページでは、自動休憩設定の優先控除項目の設定について設定例を用いてご説明します。
自動休憩設定で時間管理を選択している場合、優先して控除する時間を設定できます。
自動休憩の時刻管理とは異なり、時間管理では休憩の時間帯を設定していないため、
どの時間帯から休憩を控除するかという判断を、この優先順位に則って決定します。
設定した優先順位は、以下のように働きます。
・優先順位①に該当する勤務実績がない場合、②を確認する。
②がない場合は③を確認する。
・優先順位①のみに該当する勤務実績があった場合、該当する時間帯から優先的に控除する。
・優先順位①に該当する勤務実績の内、優先順位②以下に該当する勤務実績が複数種類あった場合、
優先順位①と優先順位②以下とで、条件が重複する勤務実績から控除する。
・優先的に差し引いた先の勤務時間が休憩時間に対して不足している場合、
不足分を次の優先順位に該当する時間帯から控除する
優先順位は以下の項目で設定することができます。
・普通労働時間(所定休日労働時間・法定休日労働時間・深夜労働時間・法定内残業時間 以外)
・所定休日労働時間
・法定休日労働時間
・深夜労働時間
・法定内残業時間
自動休憩の設定は、
従業員設定>就業規則設定>編集>集計タブ>自動休憩設定の優先控除項目にて登録可能です。
実際の設定例
平日に以下の内容で勤務を行った場合
スケジュール | 16:00-22:00(6時間) |
---|---|
深夜時間 | 22:00-翌5:00(29:00) |
勤務実績 | 16:00-23:00(7時間) |
自動休憩設定 | 6時間を超える勤務で1時間休憩 |
自動休憩適用前の内訳
普通労働時間 | 16:00-22:00(6時間) |
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法定内残業時間・深夜時間 | 22:00-23:00 |
設定例1
自動休憩適用後の勤務実績
勤務時間 | 6:00(16:00-23:00) ※普通労働時間が最優先のため、 16:00-22:00から1時間休憩時間が控除 |
---|---|
休憩時間 | 1:00(16:00-22:00の時間から控除) |
深夜労働時間 | 1:00(22:00-23:00) |
法定内残業時間 | 1:00(22:00-23:00) |
設定例2
自動休憩適用後の勤務実績
勤務時間 | 6:00(16:00-23:00) ※自動休憩で1時間が控除 |
---|---|
休憩時間 | 1:00(22:00-23:00の時間から控除) |
法定内残業時間 | 0:00 ※法定内残業時間が最優先項目 22:00-23:00から1時間休憩時間が控除 |
深夜労働時間 | 0:00 ※22:00-23:00は深夜労働時間かつ法定内残業時間 法定内残業時間が最優先で休憩時間が控除されたため 深夜労働時間も併せて減算 |
平日・翌日が法定休日に以下の内容で勤務を行った場合
スケジュール | 24:00-29:00(5時間) |
---|---|
深夜労働時間 | 22:00-翌5:00(29:00) |
勤務実績 | 23:00-30:00(7時間) |
自動休憩設定 | 6時間を超える勤務で1時間休憩 |
自動休憩適用前の内訳
法定内残業時間・深夜時間 | 23:00-24:00(1時間) |
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深夜時間・法定休日労働時間 | 24:00-29:00 |
法定休日労働時間 | 29:00-30:00 |
設定例1
自動休憩適用後の勤務実績
勤務時間 | 6:00(23:00-30:00) ※自動休憩で1時間が控除 |
---|---|
休憩時間 | 1:00(29:00-30:00の時間から控除) |
法定休日労働時間 | 5:00(24:00-30:00) ※法定休日労働時間が最優先項目 他の優先項目に該当せず法定休日労働時間にのみ当てはまる 29:00-30:00から休憩時間が1時間控除 |
深夜労働時間 | 6:00(23:00-29:00) |
法定内残業時間 | 1:00(23:00-24:00) |
設定例2
自動休憩適用後の勤務実績
勤務時間 | 6:00(23:00-30:00) ※自動休憩で1時間が控除 |
---|---|
休憩時間 | 1:00(24:00-29:00の時間から控除) |
深夜労働時間 | 5:00(23:00-29:00) ※深夜労働時間のみの時間はなし。 深夜労働時間(23:00-29:00)が最優先項目、 かつ優先順位2の法定休日労働時間(24:00-30:00)と 重複する24:00-29:00から休憩時間が1時間控除 |
法定休日労働時間 | 5:00(24:00-30:00) ※深夜労働時間(23:00-29:00)が最優先項目、 かつ優先順位2の法定休日労働時間(24:00-30:00)と 重複する24:00-29:00から休憩時間が1時間控除 |
法定内残業時間 | 1:00(23:00-24:00) |
操作可能な権限
マスタアカウント(初期に発行されるアカウント)、システム管理者権限、勤怠管理者権限のいずれかの
権限を持つ従業員のみ操作することができます。
設定方法
該当画面:従業員設定>就業規則設定>就業規則の追加 または 編集>集計[休憩]
1.[集計]タブをクリックします。
2.[休憩]タブの自動休憩設定の優先控除を設定します。
※項目をドラッグすると上下に移動でき、優先順位を変更できます。